2006-01-01から1年間の記事一覧

グレート・ギャツビー

スコット・フィッツジェラルド著 村上春樹 訳 中央公論社 発行 (装丁は和田誠)村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつと…

きみのいもうと

エマニュエル・ボーヴ著 渋谷豊 訳 白水社 発行どん底の貧乏生活を送っていた「ぼく」も、今では悠々自適な未亡人のツバメ。しかし、惨めな旧友とその妹に出会い同情と優越感を覚えた瞬間、彼の心の平安は音を立てて崩れ始める…。なぜ、ぼくは彼女を誘惑して…

ひかりのメリーゴーラウンド

田口ランディ 著 理論社 発行ランディには珍しい中学生向けの恋愛小説。「私が私なのってなんだか怖い」「だって、他人のことがなんにもわからない!」そう、わからないのに人は皆他人を意識して生きてます。 題名は主人公「まゆ」があこがれの岡野くんと行…

赤い指

東野圭吾 著 講談社 発行直木賞受賞後第1作(?)表題がキーワードですが、世相を意識した作品。悪者にはなりきれない作品中の登場人物にいつも感心させられます。文体は違うのですが、いつも連城三紀彦の作品と比較してしまう自分がおかしいです。

ピース

樋口有介 著 中央公論新社 発行

名もなき毒

宮部みゆき 著 幻冬舎 発行

八月の路上に捨てる

伊藤たかみ 著 ㈱文芸春秋 発行

もう一席うかがいます

古今亭志ん朝 著 ㈱河出書房新社 発行いわゆる対談集です。でも今はなき芸能人も数人乗っておりしみじみとしてしまいました。

棄霊島(下)

やはりこういう小説は読み出すととまりませんね。浅見氏の小説ですが、今を意識したお話です。

棄霊島(上)

内田康夫 著 ㈱文芸春秋 発行

お化け美術館へいらっしゃい

柏葉幸子 著 ひらいたかこ 絵 ㈱ポプラ社発行 ひさしぶりの柏葉作品。バーバは子どもができてから彼女の作品のファンです。 小学生中学年向けですが、とってもあったかくておもしろい作品です。たくさんの子どもたちに読んでもらいたいな。

家族のゆくえ

吉本隆明 著 光文社 発行前半は、実体験もあり、彼の子育てを彼が語るように書かれていたので読みやすく、自分のこれまでも反省したりしたのですが、後半吉本自身の今に近くなると、やはり吉本の文体の戻り、言葉は読めてもなかなか理解しにくいのです。ただ…

沖で待つ

絲山秋子 著 ㈱文芸春秋 発行表題の作品が芥川賞受賞作、そして「勤労感謝の日」という短編と2作品が収められています。 どちらとも30代後半にさしかかろうとする女性が主人公です。 芥川賞というと難解さが残る作品が多いのですが、彼女の作品は文章も主…

三四郎はそれから門を出た

三浦しをん 著 ㈱ポプラ社 発行直木賞受賞者の作者自身が呼んだ作品、旅、品物など紹介のエッセイ集ですね。バーバが高校生のときに誕生された若い作家だけに高校生が喜びそうな語り口。 本のない生活は考えられない著者が、ふと自分で読む本を見知らぬ他人…

スラムダンク勝利学

辻 秀一 著 ㈱集英社 発行こっそり職場の図書館から借りて読みました。ドラゴンも学校の図書館でよんだとのこと。なかなかいいこと書いてありますよね。それに即した漫画の巻、ページまで記入してあるのでかなりの読者であることは本当に良くわかります。モ…

ウルトラ・ダラー

手嶋龍一 著 ㈱新潮社 発行著者の手嶋さんは、テレビの画面で何回も拝見したことがあるので、こうやって小説を書かれるというのが少し、不思議な感じがしています。 内容はつい最近も話題となった北朝鮮の拉致とミサイルを中心としたフィクションでなかなか…

テースト・オブ・苦虫

町田 康 著 中央公論新社 発行

数え方と単位の本 全6巻

飯田朝子 監修 学習研究社 発行

夫と別れるときのお金の本

薮本亜里 著 河出書房新社 発行

頼むから静かにしてくれ

レイモンド・カーヴアー 著 村上春樹 訳 中央公論新社 発行

空海

三田誠広 著 ㈱作品社 発行

月曜日は最悪だとみんなは言うけれど

村上春樹 編、訳 中央公論新社 発行

意味がなければスイングはない

村上春樹 著 ㈱文藝春秋 発行一応読み終えました。興味深いのは、ブルース・スプリングスティーンとレイモンド・カーヴァーとの共通性。小説のトーンとロックの歌詞に共通したものがあるという思いが著者には残ったのだそうです。今、この本で取り上げられた…

銀齢の果て

筒井康隆 著 発行所 ㈱新潮社 老人版バトルロワイヤル?筒井氏らしいブラックユーモアですが、世相を反映しているだけに怖いですよね。 やっと読み終えましたが、遅くなったので感想の続きは後日。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

お腹召しませ

浅田次郎 著 発行所 中央公論新社 この本の表題にもなっている「お腹召しませ」ほか5つ短編が収録されています。著者が跋記で書いていますが、著者は子どもの頃から文学が好きで歴史も好きだったらしい。そういえばどの作品の始まりに祖父がでてきて昔の話…

生協の白石さん

白石昌則 東京農工大学の学生のみなさん 著 発行所 ㈱講談社こんなひとことカードが本になるとは、驚きですが、白石さんの回答が誠にすばらしいです。バーバ最初立ち読みしたのですが、これほどベストセラーになるとは・・・だれもが人との関わり、優しさ求…

生物時計はなぜリズムを刻むのか

ラッセル・フォスター&レオン・クライツマン 著 本間徳子 訳 発行所 日経BP社 久しぶりに学問書の入門、研究書を読みさすがに時間かかりました。専門用語が並んでくるとまぶたが落ちてきます・・・ 興味深かったのは、第12章季節的感情障害が概日リズム…

東京タワー

著 者 リリー・フランキー 発行所 ㈱扶桑社ざっと立ち読みはしたんですけど、こうやって落ち着いて読むと後半涙があふれてきます。男の子の母親の見方が良く出ていてバーバも男の子の母親なのでうれしい限りです。

ナショナル・ストーリー・プロジェクト

著 者 ポール・オースター 柴田元幸他訳 発行所 ㈱新潮社これは本当の物語なのです。事実かどうかは本人に任されているのですが、事実として作家でない一市民がラジオで放送されるために投稿した話。嘘のような話もあるのだけれど、どれもアメリカだから起こ…

スープ・オペラ

著 者 阿川佐和子 発行所 ㈱新潮社予約続きでやっと手元に届きました。今週読まなくては。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 人物設定には少し無理があるけど、とにかく登場人物の個性がほのぼの優しい。阿川さん自身を写しているのかし…