銀齢の果て

okadajn2006-05-01

筒井康隆 著
発行所 ㈱新潮社
老人版バトルロワイヤル?筒井氏らしいブラックユーモアですが、世相を反映しているだけに怖いですよね。
やっと読み終えましたが、遅くなったので感想の続きは後日。
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薬局のマツバラの言。「若いやつに嫌われ、恐れられていればこんなことにならなかった。」のあたりのせりふ。40代のバーバたちも考えさせられます。
コビトプロレスラーの乾も「差別撤廃運動が差別につながり、次は老人差別。一生で2度差別に直面。どちらも生き残ってやる。」
せりふが思いがびんびんやってきます。
最後には「間の抜けた介護制度なんて良識による悲劇の最たるもの」と言わしめる70歳にして書けたと著者が話していたのもうなずけます。
読み出せば嘘だけどなんか忍び寄る本当の話のようで笑うだけではすみませんでした。