4森に眠る魚

森に眠る魚

森に眠る魚

角田さんの小説に出てくる女性の心理状態があまりにリアルでいつも恐いなあというのが、いつもの感想。女性それぞれに持って生まれた性格もあるのだけれど、出会いと環境、経験と知識、それぞれが交錯していって彼女たちを作り上げているのだと今回客観視しながら読みました。もちろん、自分にも当てはまる部分を彼女たちのそれぞれにあるのですが、批判している自分に気づかされたりする。日常的ゆえにこわ〜い作品になっていたと思います。